銀閣寺東山殿再現ジオラマ／創建時銀閣の情景へ
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現在の慈照寺は京都三名閣（金閣、銀閣、飛雲閣）の１つとして世界文化遺産にも登録された室町時代の東山文化を代表する建築寺院です。また国宝の観音殿（銀閣）、東求堂は室町期の現存建築として数少ない日本の貴重な財産でもあります。銀閣寺東山殿とは室町時代（1482年）に室町幕府8代将軍足利義政の隠居所、また政庁として現在の慈照寺（銀閣寺）に壮大な山荘として建造されました。現在は観音殿（銀閣）・東求堂の2棟が現存しておりますが、創建時には常御所（常御殿）、会所、泉殿などの諸建築が立ち並び、室町足利将軍邸を彷彿とさせる大規模な建築群による壮大な風景が存在していました。慈照寺境内にある有名な銀沙灘や向月台は江戸時代後期頃に作られたものであり、錦鏡池も改修されるなど、現在の慈照寺境内の姿は江戸時代に確立されたものであり、当時の姿とは随分違うようです。
ここでのポイントは創建時の観音殿（銀閣）は学術的調査から二層目は黒漆と極彩色に彩られ、屋根の頂上にある鳳凰像も宝珠で、観音殿（銀閣）内部構造も若干違うなどが判明しています。当時を再現した銀閣の一壁復元模型も現地に展示されています。このように現在と創建時との違いを資料を元に検証しながら当時の情景を模型で再現することで、資料的な部分も含めたジオラマとして、違う視点から銀閣寺を再現したいという試みから生まれました。
【当時と現在の違う点を再現した箇所】
●東求堂の位置（江戸時代に移動された）当時は銀沙灘・向月台の場所に建造されていたと推定。●観音殿（銀閣）と東求堂（約1/150）の2棟を始め、非現存の常御殿・会所・泉殿などの建築群再現。当時の将軍邸や有力大名の屋敷にみられた書院造。●銀閣創建時の姿（黒漆と極彩色の再現）
東求堂は現存建築のため立面図からできるだけ忠実再現しています。現存しない諸建築につきまして、推定復元平面図の資料などを元に制作しています。
●参考資料
●銀閣寺境内実測図●東求堂（早稲田大学建築史研究室建築表現）●東山殿常御殿推定復元平面図●東山殿会所推定復元平面図●大図解戦国史●日本建築のみかた●日本庭園のみかた
上記による資料を参考にしておりますが、個人の見解に基づいた推定再現ですのでご留意下さいますようお願い申し上げます。基本は木製によるスクラッチ製作模型ですが、一部フジミ模型銀閣寺を併用し台座には床キズ防止フェルトを使用しています。今回の作品もあまり目にすることのない創建期銀閣再現ジオラマとして錦鏡池を含めた池泉回遊式庭園も見所の１つです。
是非、この機会にひと味違った室町期の情景、銀閣寺の姿を堪能して頂ければ幸いです。
※ 外寸幅510㎜ ×奥行425㎜× 高さ約120㎜（台座含む）
※模型の詳細はブログにて制作過程や動画、写真などを記事にしておりますので入札される前にご参考ください。↓
https://ameblo.jp/sousyuusai/entry-12786512558.html



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